AT&T メディア事業をスピンオフ

米国株

 21年5月17日の夜に発表がありましたが、AT&T が参加のメディア事業 「ワーナーメディア」を分割し、メディア大手のディスカバリーと新会社を設立とのことです。新会社の企業価値は 16 兆円にも上るとのことで、ビックなニュースとなっています。

AT&T「16兆円メディア」 ディスカバリー…(写真=ロイター) - 日本経済新聞
【ニューヨーク=清水石珠実、シリコンバレー=佐藤浩実】米通信大手AT&Tは17日、傘下のメディア事業「ワーナーメディア」を分割し、メディア大手ディスカバリーと統合して新会社を設立すると発表した。メディア報道によると、新会社の企業価値は1500億ドル(約16兆円)に上る。メディア業界の主戦場となったストリーミング市場で先...

 AT&T は米国の大手通信会社ですが、経営の多角化を目指してメディア事業を買収してきました。ただその買収時に多額の借金をしたため財務状況が悪化していました。またメディア事業も期待したほどの効果は出ていなかったようで、スピンオフを求める声は以前から聞こえてきていました。今回の新会社設立にあたり、AT&T は新会社の株式 71% を獲得するとともに、430億ドルを手に入れるようです。今後投資が膨らむと考えられる 5G 関連事業へ投資すると思われます。

 一方気になるのが配当ですね。AT&T は長年増配を続けてきており、配当利回りも高く高配当株として周知されていました。AT&T は新会社設立時に年間配当支払いはフリーキャッシュフローの40%から43%とすることを目標としているとのことです。事業を分割するので AT&T からの配当は小さくなることが見込まれます。スピンオフ後の新会社の株がAT&Tの株主にもらえると思いますが、こちらからの配当がよくわからないので、結果として減配の可能性はあり得そうです。

 私もAT&T の株を保有していましたが、スピンオフ後に株式が特定口座から一般口座へ移管されてしまうことや、今後の不透明さを懸念して売却してしまいました。米国株は初めての売却です。この資金で何を買おうか思案中です。

 

 それでは、また。

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