米国国債 10 年の金利が上昇中です。米国国債10年の長期金利はコロナ後の金融緩和で大きく下がってきていましたが、20年8月末頃を底に反転移転時、21年3月末頃に 1.75% 付近まで上昇しました。その後また下落に転じていましたが、FRB のテーパリングが年内に始まる公算が大きくなったことから 21年8月以降は上昇傾向にありました。その上昇のピッチがここ数日早まっているようです。さて長期金利の上昇は株、特にグロース株にとってはマイナスです。これまでは国債の利率が低くリターンが見込めなかったため多少割高でもリターンが見込める株へ資金が流入してきました。しかし国債の金利が上がれば金利収入が見込めるようになるので国債を購入する人が増えてきます。そのため高PERで期待リターンの低いグロース株の方がより影響が出ると考えられるのです。実際にこの1か月で米国国債10年の金利は 1.3%から1.54%まで上昇してきました。その間、米国グロース株のETFであるVUGの下落率は4.3%に達していますが、米国バリュー株のETFであるVTVの下落率は2.9%にとどまっています。ここしばらくグロース株優位に推移してきましたが、バリュー株の見直しが入ってくる可能性が出てきているように感じます。最も両方とも下落しているので、Cash is King. かもしれませんが。
それでは、また。
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