今回は昨年12月に投資を開始したエックスネットについてです。20年11月に21年3月期の決算を発表して、当期予想を下方修正して株価が下落傾向でした。ただ一部プロジェクトの期ずれが発生しているとの話もあったので、来期の業績回復に期待をしてこのタイミングで購入してみました。
事業内容
エックスネットはNTTデータの子会社で資産運用システムサービスを提供しています。資産運用管理アウトソーシング「XNETサービス」(ポートフォリオ、フロント&バックオフィス業務、トレーディング業務、業務請負)を提供していて、主な顧客は生命保険、損害保険会社です。資産運用、融資システムサービスを提供して、そのサービス料を得るビジネスモデルです。ほぼXNET サービスの売上が当社の売上、とみていていいと思います。
業績

売上が伸びている割に営業利益はあまり伸びていないですね。次にエックスネットの営業利益率の推移です。
2013/03 | 2014/03 | 2015/03 | 2016/03 | 2017/03 | 2018/03 | 2019/03 | 2020/03 | 2021/03 (予) |
19.4% | 15.4% | 16.1% | 19.0% | 17.4% | 16.1% | 15.7% | 15.2% | 12.6% |
営業利益率そのものは悪くなく、15~16% の間でしょうか。21年3期はコロナ対策の費用で外注費などが増えた影響等があり、営業利益率が悪化する見込みです。また一部の業務受託サービスがこれもコロナが原因で期ずれしたとのこと。これらが今期減益の理由のようです。期ずれした案件は来期に持ち越しとなるので、来期の業績に貢献してくれると思いますが、コロナ対策費用は次年度も同様にかかってしまうようですと、V字回復は難しいのかもしれません。コロナ落ち着くでしょうか?
株主還元
本銘柄のEPS、配当、配当性向の推移です。

EPS はここ5年ほどは安定していますね。業績の伸び、という意味ではちょっと物足りない感じかあります。ただ配当はずっとキープしています。自己資本比率が 80% 台で財務状態は安定していますので、配当の余力はあるように思います。また自社株買いはほとんどないです。
投資指標
過去2年のPER、PBR、配当利回りの推移です。

近年の業績が良くも悪くも安定しているおかげで、投資指標も一定の水準の範囲内に収まっている印象です。日本経済新聞社のウェブサイトにて調べた前月末までの3年間のベータ値が 0.31 ということで値動きは少ない部類に入ります。なお日本経済新聞社が算出しているベータ値の説明は下記のとおりです。
ベータ値:株価指数に対する連動性を示します。日経平均株価が上昇(下落)したときに、ある銘柄がどう動くかを数値化したものです。日経平均と全く同じ動きならベータ値は1、日経平均株価より大きく動く傾向があるとベータ値は1を超えます。ベータ値が0より大きく1より小さい銘柄は、日経平均株価より値動きが小幅になります。逆にベータ値が0より小さい(マイナス値)場合、日経平均株価とは逆相関を示す傾向があります。
日本経済新聞社ウェブサイトより
本銘柄については配当がこれまで一定という実績もありますので、配当利回りに基づいて投資をすると面白いかもしれません。PERはその年の利益によって振れることがありますので。
それでは、また。
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