たばこ株は高配当なものが多く、高配当銘柄を好む方たちからは人気が根強い株だと思います。以前も2月に銘柄比較記事を掲載しましたが、そのご国内については日本たばこの減配発表、米国においては将来メンソールたばこの規制やニコチン含有量を減少させる可能性が指摘されるなど、ネガティブな報道もありました。そのためデータをアップデートして改めてたばこ株の主要4社について指標面から比較を行ってみました。以下は 2021年の予想EPS に基づいたデータです。ちなみに記事執筆時点ではいずれの株も保有しています。なおEPS、配当金のデータは日本たばこについては四季報、それ以外は seeking alpha から採用しています。
PER | 配当利回り | 配当性向 | 株価 | EPS | 配当金 | |
日本たばこ | 15.5 | 5.9% | 91.5% | 2205 | 142 | 130 |
MO | 10.8 | 6.9% | 74.8% | 49.77 | 4.6 | 3.44 |
PM | 16.1 | 4.9% | 78.9% | 97.9 | 6.08 | 4.8 |
BTI | 8.7 | 7.6% | 66.7% | 39.05 | 4.47 | 2.98 |
なお以前の比較記事はこちらです。

BTI の割安さが目を引きます。ただBTIは米国においてメンソールたばこの中で最もシェアの高い「ニューポート」を保有しているため、メンソールたばこの規制を最も受ける企業と考えられているからかもしれません。ただ米国におけるメンソールたばこの規制は具体的にいつから始まるかはわかっていません。この中で日本たばこ、PM の割高さが目立ちます。ただ日本たばこは2021年度に構造改革費用として370億円を見込んでおり、これがなくなれば利益水準は回復に向かうとみています。またPMは他の銘柄と比べると、成長性があるとみられており、そのため他のたばこ銘柄と比較して高 PER となっている節がありますね。そのため 2022年の予想 EPS に基づいた指標も以下に示します。
PER | 配当利回り | 配当性向 | 株価 | EPS | 配当金 | |
日本たばこ | 15.6 | 5.9% | 92.3% | 2205 | 140.9 | 130 |
MO | 10.3 | 6.9% | 71.2% | 49.77 | 4.83 | 3.44 |
PM | 14.7 | 4.9% | 71.9% | 97.9 | 6.68 | 4.8 |
BTI | 8.2 | 7.6% | 62.5% | 39.05 | 4.77 | 2.98 |
PM の割高さがやや解消されてきています。日本たばこについては四季報予想では成長性の割りに高PER が継続していますが、私の個人予想ではEPS が 170 円付近まで回復するのではと思っています。その予想に基づいても PER は 13 倍ですけどね。

以上、たばこ株を比較してみましたが、 BTI が割安に見えますが米国におけるメンソールたばこの規制がどのように影響するかを考慮した方がよいかなと思います。ただこれは MO にも言えることですね。間近の数字で見ると BTI が PER、配当性向の部分で魅力的に見えます。成長性を見ると PM でしょうか。
それでは、また。
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