FRB 金融緩和終了を前倒し発表 (市場予測通り) ~株価への影響は?~

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 歴史的なインフレが続いているアメリカでは現地時間の21/12/15にコロナショック後に始めた金融緩和の終了時期を従来の22年6月から22年3月へ前倒しすることを発表しました。併せて22年3月は3回の利上げを予定しているとのことです。またECB も量的緩和は継続するものの、コロナ後から始めた資産購入の緊急措置を終了することを21/12/16 に発表。さらに同日 (21/12/16) にはイギリスの中央銀行であるイングランド銀行が政策金利を 0.1% から 0.25% に上げることを発表しました。コロナ後の中央銀行による利上げは初となります。各国がコロナ後の緊急措置を終了し、正常化へと向かうことを相次いで発表しています。

 オミクロン株による影響の懸念はあるものの、ポストコロナへの移行は22年には明確となっていきそうです。利上げされた場合に最初に影響を受けるのは成長株といわれています。成長株の期待利回りは小さいからですね。期待利回りは PER の逆数で計算されます。 PER が 10、20、50 倍であった場合、それぞれの期待利回りは 10%、5%、2% となります。ただ成長株は将来の利益拡大を期待されているため、現時点での期待利回りが小さくても良しとされています。PER 50倍でも利益が 5 倍になれば PER は 10 倍になりますからね。ただ成長株の利益が将来 5 倍になることは非常に不確実です。そのため安全資産である債券の利回りが上昇すれば、確実に利益が見込める債券へ資金が流れます。これまでは債券に投資しても利益が見込めなかったため、少しでも利回りを確保しようと株へ資金が流れていました。しかし金融緩和が縮小し、債券の利回りが上昇することで今後はその流れが逆転してくることが予想されます。現地時間 21/12/16 の米国市場が典型的な流れかと思います。バリュー株の割合が高い NYダウと比べ Nasdaq の下げが大きかったです。米国の場合はまだ利上げが先なので、成長株が軒並みダメということにはならないかもしれませんが、そろそろ利上げに備えることを考えてよいかもしれません。

 それでは、また。

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