事業内容
アメリカ国内でのたばこや無煙たばこ、ワインの生産、販売を行っています。アメリカ国内では No.1 企業で、ブランドにはマルボロがあります。非喫煙者の私ですが、それでもマルボロは知っています。有名ですね。業績のところでも触れますが、Smokealbe products (喫煙可能なたばこ製品) を扱うセグメント、Smokeless products (無煙たばこ) を扱うセグメント、ワインを扱っているセグメントがあります。Smokeable products が主な事業ですね。電子タバコや加熱式たばこが含まれる Smokeless products (無煙たばこ) はまだまだ規模が小さいですが、今後成長が期待される分野ですね。また2018年12月には電子タバコ大手のジュール・ラブズや大麻(マリファナ)ビジネスを手掛けるクロノスに大規模な出資をしたことは記憶に新しいですね。ただいずれの案件も減損処理を行っており、必ずしも成功とはいえない結果となっています。またビール大手のAnheuser-Busch InBevの株式の10%ほど保有していることでも有名です。
業績
ではアルトリアの売上、営業利益の推移をみていきます。

緩やかに増収増益を続けています。米国内のみに展開していることを考えますと、健闘しているのかもしれません。次に事業別の売上と営業利益です。

メインは Smokeable products ですね。売り上げの 90% 前後は子のセグメントに集中しています。ただ Smoke less products モ少しずつ伸びてきています。この両部門については利益率もかなり高いですね。この会社の強みがよくわかります。田事業は規模も小さいですが、利益そのものもふるわないですね。
株主還元
次に EPS、配当、配当性向の推移です。

本銘柄は近年減損処理を強いられているため、EPS が悪化していますが、営業利益は順調に成長しているため、このグラフほど深刻な状況にはないですね。ただ配当はフリーキャッシュフローとほぼ同額出していますので、今後の増配は利益成長がないと厳しいと思います。
投資指標
ここ2年のPER、PBR、配当利回りの推移です。
実績PER (倍) | 実績PBR (倍) | 配当利回り (%) | |
最大値 | 105.10 | 24.30 | 9.40 |
平均値 | 37.00 | 10.80 | 7.40 |
最小値 | 8.80 | 5.30 | 5.40 |
PER の推移は減損処理の影響を考えると、あまりあてにしない方がよいと思います。ただここ2年の株価変動は大きかったですね。たばこ銘柄は全体的に軟調でした。配当利回りは一時 9.4% に達したことがありました。ここ最近は少し株価が持ち直してきていますね。それでも依然過去平均と比べると高配当です。IT 関連などは個人的には過熱感を感じ割安ではない印象なので、こういった株の方が気になります。
それでは、また。
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