アリババは中国を代表する企業となりました。おそらくどこかで耳にされた方も多いのではないでしょうか。そのアリババですが、米国市場に上場しているため、私たちも株の売買をすることが可能です。今回は中国の雄、アリババについて紹介していきたいと思います。
事業内容
主に4つの事業に分けられ、タオパオやTmail に代表されるECサイトを提供しているコアコマース事業、中国で圧倒的なシェアを誇るクラウドコンピューティング事業、Youtube のような動画共有サイトを提供しているデジタルメディア&エンターテイメント事業、そしてその他新規事業ながあります。中国での存在感は非常に大きく、先日も中国のセール日、独身の日で過去最高の売上を達成していました。また中国で今後進行していく少子高齢化に備えるため海外進出も試みており、東南アジアのコアコマース企業である LAZADA を2016年に買収しています。東南アジアは今後人口も増えますし経済発展も望めますので、期待される地域ですね。ただまだ LAZADA の規模自体は中国事業と比較するとかなり小さいので、今後の成長に期待される分野となります。
業績
ではアリババの売上と営業利益の推移をみていきます。

すごい急成長を遂げていますね。皆が注目する理由がわかります。21年3月期はコロナの影響もあり、ますますオンライン販売が一般化しましたから、21年3月期も増収の可能性は高いと思います。次に事業ごとの売上、営業利益です。

ほぼほぼコアコマース事業で成り立っている企業です。またクラウドコンピューティング事業は黒字化していなかったのですね。ただクラウドコンピューティング事業については徐々に利益率も向上してきているので、徐々に改善するのではと思います。その他の事業はちょっと見通しがわからないですが新しい成長の種を見つけてほしいですね。
株主還元
次に EPS、配当、配当性向の推移です。

配当はずっと無配で典型的な成長株ですね。EPS の成長がすごく、ここ10年で100倍以上となっています。さすがにこの次の10年で同程度の成長は望めないと思いますが、それでもクラウドコンピューティング事業など新しい事業も育てていますので、今後の成長性には期待してしまいます。
投資指標
最後に過去 2 年の PER、PBR、配当利回りです。
実績PER (倍) | 実績PBR (倍) | 配当利回り (%) | |
最大値 | 47.30 | 7.00 | 0.00 |
平均値 | 32.30 | 6.10 | 0.00 |
最小値 | 21.30 | 4.80 | 0.00 |
近年は米中の貿易摩擦や中国政府によるアント上場認可の撤回などの影響を受けて、株価は軟調です。ただその分株価は割安な状態とはなっています。中国特有のカントリーリスクとの折り合いが難しいですね。そのため割安ではありますが、最主力株という位置づけは避けて準主力株の位置づけで保有しています。
それでは、また。
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