最近は新型コロナの変異株がイギリスで話題となっていますね。ただ市場の反応はほとんどない様に思います。テレビの映像ではロンドン市街はかなり寂しいことになっていましたが、市場はどこ吹く風ですね。資産が減らないのはうれしいですが、実体経済と株価の乖離が大きいような気もして気持ち悪いです。こういう時にこそ自分の資産配分をもう一度見直すべきなのかもしれません。
さて今回は前置きとは全く関係のない三菱UFJリースについてです。今月買い増しをしたのですが、なぜその判断に至ったかということの整理も含めて記事にしてみました。
事業内容
会社名から想像できるように三菱ＵＦＪグループに属しています。日立キャピタルと２１年４月統合することを20年11月に発表しました。ただその時の株価の反応はほとんどなかったですね。企業の規模としては大きく日本でもトップクラスです。Ｍ＆Ａで海外展開加速しているとのことで、今後も楽しみです。事業は大きく分けてカスタマーファイナンス事業（機械・器具備品のファイナンスリース、割賦販売、金銭の貸付）とアセットファイナンス事業（機械・輸送機器のオペレーティング・リース、流動化等不動産に係る事業投融資、有価証券の運用、航空機・船舶を対象としたファイナンス、オフィスビル等の賃貸取引）に分けられます。今期はこの中でも海外航空会社破綻の影響で、航空リース事業が不振のようです。
業績
三菱UFJリースの売上、営業利益の推移です。
業績自体は近年右肩上がりで好調でしたが、21年3期はコロナの影響で売上、営業利益の会社予想は未発表です。次にセグメント別の売上と当期利益です。
アセットファイナンス事業の方が利益率もよく利益も大きいのですね。ただ航空リース事業はこちらのアセットファイナンス事業に含まれるので今期の業績への影響は大きそうです。この辺りが実際にどうなのかを21年3月期の四半期決算報告で確認してみました。
やはり航空事業への影響が大きいようです。また日立キャピタルとの統合関連費用も減益にかかわっているようですが、こちらは一時的な費用ですね。また統合により年間100億円程度のシナジーを見込んでいるとのことですので、それに比べれば一時費用は問題ない金額です。
株主還元
EPS、配当、配当性向の推移です。
EPSと配当がともに右肩上がりの傾向でしたので、理想的な増配を継続していました。配当性向は徐々に上がってきていますが20年3月期でもまだ30%前半ということで余裕があります。21年3月期も減益予想ながら増配は予定しています。
投資指標
最後にここ3年のPER、PBR、配当利回りの推移です。
20年12月24日終値時点では PER は平均値付近ながら、PBR、配当利回りはかなり割安なところで推移しています。確かに航空リース事業の部分に不安はあり、今後の業績回復がどの程度のスピードになるかが不安な部分はあります。ただそれでもコロナ禍の今期が業績の底であろうとの判断で、今月は少々この銘柄を買い増ししました。コロナ禍が長引けばどうなるかわからないので、この辺りは個人の判断ですね。
それでは、また。
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