インフラファンドとは その④ ~上場している 6 銘柄を比較する~

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 これまでインフラファンドについていくつか記事を書いてきました。今回はこれまで解説してきた内容を踏まえて、上場している 6 銘柄を比較してみることにします。

 以下の表が間近1年における各インフラファンドの資産運用報告書に記載されている数字から、比較しやすいよう一口当たりの数字を抜粋し、一覧表にしたものです。

銘柄タカラレーベン
(9281)
いちご
(9282)
カナディアン
(9284)
東京インフラ
(9285)
ジャパンインフラ
(9287)
エネクス
(9286)
一口当たりの純資産額10398940149103818860208795682042
一口当たりの分配金710642487653629859336000
一口当たりの利益分配金626020536805355436512563
一口当たりの一時差異等調整正引当額33000083
一口当たりの利益超過分配金8132195848274422823354
一口当たりFFO153868251133181050799369455
22年9月22日終値11520068700127400943009360093800
株価/一口当たりの純資産額1.181.711.231.11.061.14
FFO倍率(株価/一口当たりFFO)7.78.339.578.979.429.92
分配金利回り (実績ベース)6.17%6.18%6.01%6.68%6.34%6.40%
課税対象分配金利回り (実績ベース)5.46%2.99%5.34%3.77%3.90%2.82%
2022年9月作成

 こうしてみると21年10月15日現在はおおむね分配金利回り (実績ベース) で株価が形成されているような印象を受けます。インフラファンドはやはり高分配ということもあると思いますし、簡単に調べられる情報が分配金くらいしかないということもあると思います。実際、分配金以外の情報はなかなか入手が困難です。一口当たりの純資産額(株でいうPBR) やFFO倍率 (株でいうPERに近いもの) はわざわざ資産運用報告書を調べないと手に入れられないですからね。ただこうして実際に調べてみると色々と各銘柄の特徴が見えてくるように思います。

 今回まとめた数字から今の段階で私が投資するとするとFFO倍率の低いタカラレーベンインフラファンドか、株価/一口当たりの純資産額、FFO倍率、分配金利回りのバランスが取れているように見えるエネクス・インフラ投資法人でしょうか。素人の考えですので、プロのおすすめとはまた違うものかもしれませんが、ご参考まで。

 今回弊ブログでインフラファンドについてまとめてきました。インフラファンドに長く興味があり投資もしてきていましたが、今回勉強してみて今まできちんと理解できていなかったことも多かったと改めて感じましたね。素人なりの理解ですが皆様の参考になりましたら幸いです。これまでのまとめ記事も紹介しておきます。

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 それでは、また。

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