インフラファンドは債券代替となりうるか

インフラファンド インフラファンド

 債券、特に国内債券はポートフォリオのリスクを低減させるために重要なアセットの一つですが、近年は金融緩和により利回りは低空飛行、ここ最近は長期金利の上昇に伴いややマイナスです。個人向け国債、あるいは定期預金にすれば元本はほぼ保証されますが、一方で利率は雀の涙です。海外債券に目を向けるとこちらも先進国債券は金融緩和で利回りは低下、為替リスクもある、新興国債券はといえば値動きが大きい、となかなかリスクを抑えながら利回りを確保しようとすると難しいなと思っていました。当然といえば当然ですね。リスクとリターンはトレードオフの関係にありますので。ただ少しでもリターンを上げたかった私は現在インフラファンドという選択肢を組み込むことを選んでいます。インフラファンドについては以下の東証の記事に定義があります。

概要 | 日本取引所グループ
日本取引所グループは、東京証券取引所、大阪取引所、東京商品取引所等を運営する取引所グループです。

 詳細は上記のリンクにお任せするとして、概要としては REIT と同じく利益の 90% 以上を分配金に回すことにより法人税が免除される、投資対象は現在のところ太陽光発電所のみ (将来はその他の再生可能エネルギーにも投資をしているかもしれません) といったところでしょうか。この太陽光発電所がポイントで、現在 FIT という制度により、20年間は電気の買取料金が一定となります。そのため発電量が一定であれば得られる売上も一定となります。太陽光の量は多少の年次変動はありますが、長期で見れば一定です。そのためある程度のリターンが読みやすいですね。そのため債券の代わりというころで投資をしてみています。ただその値動きが実際にどうなのかを今回確認してみることにしました。以下が東証インフラファンド指数と国内債券、先進国債券、新興国債券の投資信託のここ1年の最高値と最低値の比較です。

最高値最低値値幅
東証インフラファンド指数1180.95987.1919.6%
eMAXIS先進国債券slim11595106848.5%
eMAXIS国内債券slim10269100722.0%
iFree新興国債券11877993119.6%

 投資をしている個人の感想としては東証インフラファンド指数が思った以上に値動きがありましたね。値幅でいうとここ1年は約 20% 動いており、新興国債券並の振れ幅となっています。原因はコロナショック時にインフラファンド銘柄も売られたことだと思います。インフラファンドの構造上利益はコロナでも関係がないのですが、関係なく売られてしまっていました。平時では割と安定していますが、債券と比較するとボラティリティは高い部類に入るようです。そういった意味では完全な債権の代替とはいかないようですね。ただもう少し知名度が上がるなどすれば見直されるかもしれません。少なくとも FIT 精度が終わるまでは収益は読みやすい部類に入ると思いますので、それまでは新興国債券よりはその性質上安定していると思うのですが。ただここ一年の値動きからは何らかのショックがあった際には完全なる債券代替とはならなそうです。

 それでは、また。

 I cross my fingers for you!

下記に参加しています。下のボタンを押して応援していただけると嬉しいです。

にほんブログ村 投資ブログへ
PVアクセスランキング にほんブログ村

 独自ドメインでブログを始めることに興味のある方は。

 Motley fool Japan は米国株の投資情報を提供している Motley Fool の日本法人です。米国株式を始め、海外株式の一次情報や投資にまつわる情報を提供しています。米国本社は1993年に設立され、これまで TESLA や DISNEY、NETFLIX などの優良企業が市場で注目を浴びる前に長期保有を推奨してきたなどの実績があります。またこちらから手に入りにくい外国株式の一次情報を日本語で入手することが可能です。メールアドレスを登録することでメルマガ会員限定の情報を無料で取得することもできます。

モトリーフール

 私が利用している証券会社です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました