投資資産の中の債券・現金比率はどの程度がよいか?

ポートフォリオ

 アセットアロケーションは投資のリスク・リターンを決めるうえで重要です。その中でリスクを管理するために現金・債券の割合が何%とするのがよいのかが話題となることがあります。皆さんは何%程度にしているでしょうか?ここに答えはないのですが、いくつか考え方がありますので紹介していきたいと思います。皆さんの中でしっくりくる方法を採用してはと思います。

年齢に合わせて、債券・現金比率を決める

 一般的に株式の方がハイリスク・ハイリターンです。ただ長期的に株式を保有していれば、債券や現金より報われることが多いので、長期投資の際は株式をしたくなります。しかし人は年を取るとその運用機関が短くなるとともに、働けなくなるため労働収入も低下しがちです。その際は保有している金融資産から生活費を補填することとなります。そのため年齢が高くなるにつれて投資資産のリスクは落とした方がよいのが一般的です。その際に参考にされている運用資産中の株式比率が 100-年齢、あるいは 120-年齢 ですね。40歳なら株式の比率が前者なら 60%、後者なら 80% となります。昔は 100-年齢 が一般的だったように思いますが、最近の長寿化の影響で運用期間が延び、また資産の取り崩し期間も伸びることから 120-年齢 ということも聞かれるようになりました。若いうちは運用資産も小さく、労働による入金もできるのでハイリスクをとれますが、年齢が高くなるにつれ運用資産も大きくなり、何かあった際に損失額も大きくなるのでそういうことに対応できる考え方だと思います。

自身の感覚的なリスク許容度で決める

 最近モトリーフールジャパンの記事を読んで知ったのですが、運用の過程でどの程度の損失までならば耐えられるか、という観点から決める方法もあるようです。過去のデータから株式と現金の比率をどの程度にしておくと、何% の資産を失う可能性があるというのはある程度推測できます。それが以下の表のようになるそうです。(出典:William Bernstein’s The Intelligent Asset Allocator

運用の過程で、ポートフォリオの ___%を失っても問題ない株式に配分すべきポートフォリオの比率
35%80%
30%70%
25%60%
20%50%
15%40%
10%30%
5%20%
0%10%

 ご自身のアセットアロケーションはどこに位置しているでしょうか?またご自身はリスクを取りすぎていないか、あるいは保守的になりすぎていないか、上の表を参考にしてみたら面白いかもしれません。

レイ・ダリオのオールシーズンズポートフォリオ

 有名な投資家レイ・ダリオが個人投資家向けに紹介したポートフォリオが以下です。

 株式と債券以外も入っている点と、基本的にはドル建てなので日本で同じことをすると為替リスクでもう少し変動が大きくなりそうですが、過去のバックテストではボラティリティが低く、安定したリターンが得られています。

 レイ・ダリオは個人投資家のリスク許容度は本人が思っているよりも小さいこと、株式のリスクが債券のリスクより3倍あるとの観点から、株式のポートフォリオを 30% とし、代わりに債券の割合を増やすことで景気後退時の株価下落を債券で和らげることを目的としています。またインフレヘッジを目的として金、コモディティを組み入れています。口述しますが、このポートフォリオの強みは下落相場でも安定していることです。

 なお、こちらの書籍でこのポートフォリオが紹介されています。興味のある方はどうぞ。

 それでは、また。

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