銘柄紹介:バリューコマース (2491) ~21年1Q に早くも売上、営業利益の上方修正発表~

日本株

 バリコマースが先日21年12月期1Qの決算を発表していました。そのため21/1/25 に書いた本銘柄の記事をリライトしています。バリューコマースは増収増益を続けていた企業ということで以前から気になっていました。今回の決算発表も内容は良かったとみています。 IR ページや四季報、マネックス銘柄スカウターで調べた内容をまとめています。

事業紹介

 アフィリエイト広告会社で国内首位級、Zホールディングスの子会社です。事業はマーケティングソリューションズ事業とECソリューションズ事業の2つに分けられます。マーケティングソリューションズ事業はアフィリエイト(成果報酬型広告)の開発・運営・提供を行っています。広告主から案件を預かり、それをメディア運営者が発信、消費者が気に入った商品を購入という流れを提供している分野ですね。ECソリューションズ事業はYahooが運営するモール向け「ストアマッチ」(クリック課金型広告)や「ストアーズアールエイト」(CRMサービス)、ECサイト運営支援「B-Space」を提供しています。現在はこのECソリューションズ事業が成長の柱となっています。

業績

 それではバリューコマースの売上、営業利益の推移です。

 売上、営業利益ともに大局的には右肩上がりのきれいなグラフを描いています。2016年以降は EC ソリューションズ事業が成長のエンジンとなっているようです。今回の決算方向で売上、営業利益の上方修正を早くも発表しました。修正内容は修正前が売上 32100百万、営業利益 6900百万でしたが、修正後は売上 32700百万、営業利益 7400百万となります。併せてEPS は142.39 から 92.86 へ下方修正を発表しています。これは「宿泊施設を顧客とするダイナテック株式会社について、新型コロナウイルス感染症流行の長期化により、同社のWeb事業(宿泊予約システム)の将来見込みを見直したことに伴い減損損失2,406百万円を特別損失に計上したため」とのことです。会計上の損失のため、一過性であり今回の決算では営業利益を重視すべきとみています。

 次に営業利益の成長率です。過去の実績を調べてみました。

 2012/122013/122014/122015/122016/122017/122018/122019/122020/122021/12(予)
営業利益の前年比19%48%13%0%-39%141%69%32%25%19%

 凸凹はありますが平均すると 30% 前後ですね。そうすると、今後も期待してしまいます。

2011/122012/122013/122014/122015/122016/122017/122018/122019/122020/122021/12(予)
営業利益率9.7%9.5%11.2%11.3%9.1%5.3%13.2%18.1%19.3%21.3%22.6%

 営業利益率は大きく改善して生きています。営業利益の成長は売上だけではなく、この辺りも関係していそうですね。この数字を見ると以前ほどは急激な営業利益率の成長は見込めないのかもしれません。それでも 20% 前後あれば私としては十分です。

 それでは次に事業別の売上、事業利益です。

 2020年12月期はコロナの影響で、マーケティング事業は失速していますが、その傾向は21年1Q も変わらずのようです。就職、旅行分野が低調だったようです。ただ EC ソリューション事業がそれをカバーし、増収増益をとなりました。2021年12月期の第1Q 進捗についての報告会時の資料が以下です。

 就職、旅行分野がメインでマーケティング事業が前年比割れしています。2Qからは昨年のコロナ影響が出ている時期との比較になりますので、少なくとも前年比並みとなると思います。あるいは最近は旅行に行く人も増えているので、数字は良くなるかもしれませんね。EC ソリューション事業が逆にコロナの影響で増収増益となりましたが、しばらくはこの分野は好調が続くとみています。

株主還元

 EPS、配当、配当性向の推移です。

 配当性向はおおむね 30% 前後です。配当は業績に連動していますが、今回は減損損失のため配当には影響しなかったようです。

投資指標

 予想 PER、実績PBR、会社発表の予想配当利回りの過去2年の推移は下表のとおりです。

 予想PER (倍)実績PBR (倍)配当利回り (%)
最大値39.109.992.85
平均値24.407.241.32
最小値10.703.350.88

 減損損失の影響で予想 PER が跳ね上がってしまいました。ただ営業利益は順調に伸びているので、今年については PER で判断すると誤るかもしれませんね。配当利回りからは平均値並みです。ただこの銘柄の場合は将来の利益をどう見るかが大切かなと思います。今回のような特別損失が出た場合は PER だけで見ると判断を誤るというよい例かもしれませんね。

 それでは、また。

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