銘柄紹介:オートマチック・データ・プロセシング (ADP)

米国株

 オートマチック・データ・プロセシング (ADP) は会社名を出されてもあまりなじみのない会社かもしれません。ただ ADP 雇用統計を発表している企業ですね。アメリカ経済ニュースに関心のある方はご存じかもしれません。以前から優良企業だとは聞いていたので保有していたのですが、これまでまとめたことはなかったので、せっかくなので整理してみることにしました。

事業内容

 オートマチック・データ・プロセシングは人事管理サービスのアウトソーシングを手掛ける会社です。セグメントとしては Employer Services と Professional Employer Organization Services (PEO Services) に分かれています。Employer Services ではクラウドベースのプラットフォームおよび人事アウトソーシングソリューションを提供しています。その中で顧客の給与管理サービス、給付管理、人材管理、人事管理、出勤管理、保険サービス、退職サービス、税金およびコンプライアンスサービスを請け負っています。一方 PEO Services では、顧客の企業の従業員を共同雇用し、人事に関する一連の仕事を請け負っています。顧客企業はヒューマンリソースをより自身のビジネスに割くことができるわけです。また共同の福利厚生サービスを利用できるようになることで、中小企業でも大企業に近い待遇を実現できることとなり、人材獲得にもつながります。こういったサービスは一度導入すると乗り換えも起こりにくいと想定しますので、安定した業態だと思います。

業績

 それでは ADP の売上と営業利益の推移です。

 売上、営業利益ともに右肩上がりの推移を見せています。セグメント別の売上については以下の表のとおりとなります。

単位:百万ドル
決算期Employer
Services
Professional Employer
Organization Services
2017年6月期9,5353,484
2018年6月期10,0583,897
2019年6月期9,9434,243
2020年6月期10,0874,512

 次にキャッシュフローです。

 営業キャッシュフローの増加とともにフリーキャッシュフローも増えており、企業が自由に使用できるお金が増えていることを示しています。よい傾向だと思います。

株主還元

 次にnon-GAAP ベースの EPS、一株当たりのフリーキャッシュフロー、配当、配当性向の推移です。

 EPS は右肩上がりでこの10年で約1.4倍、それに伴い配当も伸びており配当は 1.5倍程度になっています。配当性向は60%台をキープしていますので、理想的な増配を続けてきています。また自社株買いも盛んで、この10年で約 14% の株式を市場から購入しています。

投資指標

 過去2年の実績PER、PBR、配当利回りの推移です。マネックス証券の銘柄スカウターを使用して数値は拾っています。

 実績PER (倍)実績PBR (倍)配当利回り (%)
最大値45.2015.002.70
平均値31.7012.602.10
最小値23.309.901.80

 コロナショック前は高い PER を付けていましたが、現在は30倍を少し切るくらいですので、過去からするとやや出遅れ感があります。ただ21年6月期がほぼ前年並みの予測なので、成長性のところでやや市場から疑問を持たれているのかもしれません。

 それでは、また。

 I cross my fingers for you!

 今回企業分析のために利用したのはマネックス証券の銘柄スカウターです。銘柄スカウターは企業分析の際にいつも重宝しています。マネックス証券に口座を開けば無料で使用可能です。口座の開設も無料です。興味のある方は以下から口座開設が可能です。

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