日本の企業の多くは3月あるいは12月決算が多いかと思います。今回は珍しい10月決算銘柄の神戸物産を紹介いたします。20/12/14 に決算発表がありましたので、今期と来期について確認していきたいと思います。
事業概要
神戸物産、という名前はあまりなじみがないかもしれませんが、業務スーパーなら聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。神戸物産のメイン事業はこの業務スーパーのフランチャイズ経営です。2020年7月末現在で866店舗出店しており、1000店舗を目標に掲げています。その他に外食産業、エコ再生エネルギー事業にも携わっています。それぞれの事業の売上や営業利益の比率は以下の通りです。
業務スーパー事業がほとんどですね。なおクックイノベンチャー事業には外食分野が、エコ再生エネルギー事業は太陽光発電が、含まれます。業務スーパー事業の伸びからコロナ禍の影響で勝ち組と目されている理由がよくわかりますね。
業績
次に神戸物産の過去の売上、営業利益です。
売上、営業利益ともにきれいな右肩上がりです。20年10月期決算は上振れで着地しました。コロナ禍において、巣ごもり需要をうまく捉えたようです。一方来期については成長が鈍化しそうです。
株主還元
EPS、配当、配当性向の推移です。
EPS、配当もきれいな右肩上がりです。EPS、配当はこの8年で6倍にも増える勢いです。配当性向も20%前後で推移しており、まだまだ増配余地があります。21年は成長がやや鈍化する見通しを立てていますが、今後のさらなる成長に期待したいです。
また神戸物産は株主優待を導入しています。神戸物産の株主優待は下記のとおりです。
| 保有株式 | 継続保有年数3年未満 | 継続保有年数3年以上 |
| 100株以上1000株未満 | 業務スーパー商品券1000円分 | 業務スーパー商品券3000円分 |
| 1000株以上2000株未満 | 業務スーパー商品券10000円分 | 業務スーパー商品券15000円分 |
| 2000株以上 | 業務スーパー商品券15000円分 | 業務スーパー商品券20000円分 |
10月の権利確定日に株式を保有しているともらえます。
投資指標
本銘柄の過去3年のPER、PBR、配当利回りの推移です。
成長株と目されており、最近のPERは高い傾向です。決算発表を受け成長の鈍化に嫌気が出たためか、やや下げています。
それでは、また。
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