金言に学ぶ ~偉人から得られる多くのこと~

　投資のスキルを上げるには、自身のスキルを上げるしかありません。仕事にしろ、趣味にしろ、上達するには自身のスキルを上げるしかないのと一緒ですね。皆さんはどのようにしてスキルを上げているでしょうか？投資セミナーに参加する、投資本を読む、実際に自分で投資を実践してみてその経験から学ぶ、他の方のブログを読むなどあるかと思います。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とはプロイセン（今のドイツ）の名宰相と名高いビスマルクの言葉ですが、多くの人は自分自身で実践して自身の成功、失敗といった経験から学びますが、優秀な人は歴史（他の人の経験）から成功、失敗を学ぶので成功しやすい、ということですね。ということで今回は自分自身の学習もかねて、過去のいろいろな方の金言から学んで、自身のスキル向上につなげたいと思います。

ウォーレン・バフェット

　ご存じの方も多いかと思いますが、世界で最も有名かつ成功している投資家の一人です。オマハの賢人とも呼ばれている彼は、数多くの名言を残していることでも有名です。それらの名言は投資だけでなく、人生にも役立つ言葉だと思います。

1. 波が引いた時に初めて誰が裸で泳いでいたか分かる
   株価が右肩上がりの時はついつい自分もその波に乗り遅れないようにと思って投資金額を増やしがちですが、過度にリスクを取りすぎると株価調整、あるいは暴落時に取り返しがつかないことになってしまします。自分のリスク許容度をよく考えながら、常に最悪の事態も想定して投資をしていく、と解釈しています。
2. 喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきですらない。
   きちんと購入する株（会社）を理解して、確かな自信をもって買いましょう。確かにこれはいける、と思って購入した株の戦績は非常に良いです。（そういうのに恵まれるチャンスもなかなかないですが）
3. 価格はあなたが支払うものです。価値はあなたが得るものです。
   非常に示唆に富んだ言葉ですね。株にしろ、商品を購入するにしろ、設定された価格に価値があると判断して支払うということですね。人によって価値は様々ですから、様々な価格がつくと思います。価値をきちんと理解し、それに見合った価格で購入したいですね。

　バフェットに関連した書籍はこちら。バフェットが直接書いた書籍ではありませんが、バフェットが運営している米国の投資持株会社バークシャー・ハサウェイの年次報告書に毎年付けている株主宛ての手紙をまとめたものです。内容は投資判断や企業統治やファイナンス、合併や買収など、バフェットの考えが記載されています。

孫武

　兵法書「孫氏の兵法」で有名な、中国古代春秋時代の武将・軍事思想家です。孫氏は尊称だそうです。

彼を知り己を知れば百戦殆からず
有名な言葉で、耳にしたことがある方も多いのではと思います。自分自身の性格や傾向を知ることも株式投資では重要だと思います。私はこれまで逆張りで投資をしてきたことが多いですが、それによって成長を継続している企業の株を購入できて来ませんでした。そういう機会損失があったのですね。天邪鬼な性格なのか、順調に株価を伸ばしている株に手を出すのに抵抗がありました。現在成長株への投資はお試し中です。GOOG や MSFT への投資はその一環です。

ジョン・テンプル卿

　アメリカの著名な投資家、ジョン・テンプル氏はバリュー投資家、グローバル投資の先駆け、そして50年にわたって市場平均をアウトパフォームしたことで知られています。そのテンプル卿の言葉として下記は有名です。

強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく

　過去を振り返ってみますと、世界大要綱、リーマンショック、コロナショックなど大きく株価が下がったときは、その後の株価成長につながっています。株価が元に戻るまでの期間はそれぞれですが。市場が悲観に包まれているときに投資した場合は、成功しやすいです。一方皆が市場に群がっているときはそれがバブルにつながり、最終的にはじけます。
　11月に入ってから株価の上昇が続いています。政策期待によるものなのか、大統領選という不確実性を伴うものが終わったからなのかわかりませんが、企業業績は伴っていません。幸福感の中で消えていく、という言葉を頭に入れながら市場と付き合っていきたいと思います。テンプル卿に関連する書籍には以下があります。

　それでは、また。

　I cross my fingers for you!

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