サクソバンク証券、ついに特定口座対応 ~メリット、デメリットについても併せて考察~

その他

 先日楽天証券で BDC が購入できなくなったため、代替の証券会社としてサクソバンク証券を検討する旨を報告しました。調べてきて私の視点から見えてきたメリット、デメリットについて記載していきたいと思います。

サクソバンク証券とは

 そもそもサクソバンク証券という耳慣れない証券会社ですが、デンマークに本社をおく証券会社だからかと思います。日本ではここ5年くらいは米国株などの取り引きが可能でした。豊富な取り扱い銘柄量が売りでしたが、一方で特定口座に対応していないなどのデメリットもありました。ただ特定口座については2021年10月から対応開始したようです。FX や CFD などにも対応しています。

メリット

 現物株オンリーの私が感じるメリットです。

  • 豊富な取り扱い銘柄数
    Nasdaq、NYSE American、ニューヨーク証券取引所、ストックコネクト (上海・深セン)、香港取引所、ロンドン証券取引所、ユーロネクスト・パリにアクセス可能です。併せて12000銘柄が購入可能とのこと。米国株だけでも 6000 銘柄越えとのことです。これで懸案だった BDC も購入可能です。また欧州株のネスレやロシュ、ノバルティスなども個別銘柄が購入できます。
  • 特定口座対応
    21年10月から対応開始しました。これは朗報です。
  • DRIP 対応
    国内で唯一米国株式の配当金再投資(DRIP、保有株式の配当金を自動的に再投資する仕組み)に対応してくれます。配当金は税引き後、そのまま購入されます。ただ端株には対応しておらず、その場合は現金での配当となります。
  • その他
    取引ツールやチャート分析もしやすいという話も聞きますが、あまり活用したことがないので私の方からは特に言及はしません。ただそういう話はあるようです。

デメリット

 現物株オンリーの私が感じるデメリットです。

  • 外貨決済ができない
    取引は全て円貨決済です。購入の場合はまだよいですが、売却して外貨でプールができません。
  • DRIP を活用するには資金量が必要
    メリットでDRIPの話が出てきましたが、端株には対応していないので配当が一株以上購入できる金額を受け取れないと活用できません。税引き後、2% の配当が出る銘柄の場合、1株100ドルとすると四半期ごとに得られる配当は 0.5 ドルのため、200株購入する必要があります(20000ドルです)。そのうえ端株には対応していないので、資金量が少ない投資家はあまり大きな恩恵は受けられないかもしれません。また全ての米国株式の DRIP に対応しているわけではないようです。
  • 頻繁な売買は取引手数料がかさむ
    これは円貨決済にしか対応していないためです。取引手数料は米国株で 0.2% (最低 5 ドル、最高 15ドル) と低めですが、さらに為替手数料がかかります。こちらは米国株で取引額の 0.25% です。毎回 0.45% の手数料がかかるということのようです。外貨決済可能であれば2回目以降は為替手数料が節約できるのですが・・・。さらに為替手数料は取引所により異なり、ロンドンやパリの場合は 1% かかるようです。

まとめ

 サクソバンク証券が特定口座にも対応開始したことと、BDC購入可能な証券会社を探していたということで今回サクソバンク証券についてまとめてみました。米国株についてフォーカスすると取引手数料自体は低めですが、円貨決済に伴う為替手数料がネックですね。購入してから売却することをあまり想定せず、配当金は円として使う場合は良いかもしれません。私の場合は口座開設するとしても BDC 専用となりそうです。外貨決済に対応してくれればかなり使い勝手がよくなるのですが。

 それでは、また。

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