グロース株投資とバリュー株投資への考え方

投資の考え方

 株に投資をしていると、株価が大なり小なり気になると思います。株価は日々の情報や市場への参加者の感情で動きますが、最終的にはその企業の価値に収束するといわれています。でも適切な株価がどの程度か、っていうのは非常にむずかしいですね。その企業の価値を決める要素の一つである企業の利益は振れ幅がでるものなのでしょうがないのですが。そういったこともあって私はこれまで低 PER や低 PBR の株を好んできました。わかりやすいからですね。現在の企業価値に基づく投資ですので、バリュー株投資だと思いますし、自分はバリュー株投資家だとずっと思っていました。でもそうするとグロース株にいつまでも投資ができず、大きな機会損失となってしまっている気も最近してきています。 Monotaro は良い企業だと思っていましたが、PER が大きかったのでずっと投資を避けてきました。でもMonotaro は成長を継続し続け、株価もずっと上がり続けています。こういう成長している企業というのは将来の事業価値に注目した方がよかったのでしょうね。

 企業の業績は将来へ行くほど振れ幅が大きくなりますが、近い将来であればあるほど確度が高くなります。なので私は近い将来の利益、EPS に注目し、それに基づいた PER や PBR で投資の判断をしてきました。でも成長株については今後の利益成長を見込み、数年後に EPS がどの程度まで成長しているかをみていった方がよいのだろうな、というのが最近感じていることです。

 具体定期な例で説明してみると A、B、C という 3 つの会社があったとします。それぞれの会社の EPS の成長率は 0%、5%、10% です。5年後までの EPS は以下の表のようになります。

 現在1年後2年後3年後4年後5年後成長率
A の EPS2000200020002000200020000
B の EPS2000210022052315243125535%
C の EPS20002200242026622928322110%
A、B、C の現在から5年後までの EPS

 PER が 20 で一定とすれば理論的な株価は以下の通りとなります。

 現在1年後2年後3年後4年後5年後PER
A の 株価10010010010010010020
B の 株価10010511011612212820
C の 株価10011012113314616120
PER が 20 倍と一定だった時の各企業の株価

 でも C の企業を今のうちに購入しておけば 5 年後には値上がりするのであれば、皆さん C の株を購入しますよね。そのため現在の C の株価は徐々に値上がりしていきます。では何年先の株価を考慮すればよいのでしょうか?その答えは正直よくわかりません。ただ3年後、5年後それぞれのEPS を基にして現在の株価に反映させると PER は以下の表のようになります。

 3年後EPSを基に算出5年後EPSを基に算出
A の PER20.020.0
B の PER23.225.5
C の PER26.632.2

 これでグロース株の PER が高くなる理由がわかってきました。あとはこの利益成長率の水準がいつまで維持できるかですね。3年後までしか維持できないようでしたら、3年後のEPS までを参考にするべきですし、10年は安泰だというのなら、もっと高い PER でも正当化されます。そこは各個人がその企業の事業を見て判断するしかありません。そのためグロース株の株価は、利益成長への期待が裏切られた時の反動が大きいので、ハイリスク、ハイリターンな投資となりますね。でも自分の投資の引き出しを広げる、という意味で、これまでバリュー株重視でしたが、グロース株にも挑戦してみようと思っています。ポートフォリオの一部をグロース株用に分配するイメージです。ただエムスリーの PER が 233 倍 (21年1月24日現在) っていうのは簡単には理解できなさそうですけど。そもそも割高なのかもしれないですし、これから市場が期待しているように急成長するのかもしれないですし。そのあたりをまずは分析するスキルを身に着けます。色々とやってみて、投資のスキルを上げていきたいですね。まずは銘柄分析からです。何か良い企業がないかなあ。

 それでは、また。

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